９３年に発掘された彼らのデビュー前の貴重なＬＩＶＥ音源。ここに収められている
のは１ＳＴアルバムの中の大曲３曲および未発表曲「ＰＯＬＯＦＯＮＩＡ」（この曲も
また凄い）であるが，この時点であの緻密なアレンジが既に完成している。本当にＬＩ
ＶＥでこんなことが出来たんだなぁ．．と，まさにあっけに取られる思いである。その
上、全体を占める熱気というか荒々しさは彼らがまさにロック・バンドであったことを
見事に証明している。とにかくファンは手を握り締め、集中して聞くべし。但し、音は
悪い。他のＢＯＯＴと比較しても悪い方だろう。この点は充分覚悟しなければならない
が，それ相応の見返りはある。(ほぼ同一のレビューをイタリアン・ロック集成へも転載）
(Prehistoric PR 01)
1.MISERERE ALLA STORIA(悲惨な物語)
2.TRACCIA 1
3.CENTO MANI E CENTO OCCHI(１００の手と１００の瞳)
4.DANZA DEL GRANDI RETTILI(卑劣漢の踊り)
5.750,000 ANNI FA,L'AMORE(７５年前の愛)
6.IL GIAEDINO DEL MAGO(魔術師の園)
全６曲中４曲がDAWIN!から。肝心の音質はMELLOWからのLIVEと同じぐらい (;_;)。た
だ、あちらが音がグシャっと固まっているのに対し、こちらは結構分離が良くてその点
は聞き易いです。
１はいきなりオーボエから始まる。慌ててオーボエ奏者のクレジットを見たが載って
いなかった..(^^;)。3,4はアレンジ違いで１０分以上にもなっている。3は全体的にはア
ルバムと同じだけど、後半部が追加されかなり迫力がある出来になっている。4は全然ア
レンジ違い！手に汗握るぞォ！5もCAPOLINEAのTakeEが軽くふっとんで行くぐらいエネル
ギーに満ちています。6はLive '71と同じ感じかな？と、このころのBANCOはエネルギー
に満ちていて、ほんま最高です。これで音さえよければなぁぁ....(^_^;)
'73年GenovaでのLiveを収めた日本製Boot.。と言っても2枚目はMellowから出ていた
Live '71とほぼ同内容。3rd自由への扉発表後のLiveで、収録曲も「自由への扉」から
政治犯罪者の歌以外全曲と「ダーウィン」のＢ面から４曲、そしてオープニングは未発
表曲だったりします。自由への扉の曲は結構スタジオ盤に忠実な演奏ですが、ダーウィ
ンからの曲はどの曲も１０分近くになっており、ブリッジが加えられたり、長いイント
ロがあったりとかなりのアレンジ変更があります。ただし、音質は最悪の部類。音の分
離は良いので結構聞けますが、どこかに音質の良いテープが残って無いかなぁ。
