2013年紙ジャケ・リマスター・シリーズに先立ってリリースされたNexusレーベル・
アンソロジーのAct Two。前半はKenso〜Ain Soph〜Black Pageを中心にジャズロック系。
美狂乱の「警告」は歌がいろいろ言われるけど、メロディーの素晴らしい名曲。ダダと
ケネディーはここぞの１曲でしょう。後半への繋ぐスパイスとしてピリッと効いてます。
後半はヘヴィ・メタル・アーミー〜イースタン・オービット系。ＨＲでプログ色もあっ
て、何よりもロックしてます。かっこいい！初めて聞くサブリナは女性Vocalの同傾向の
音ですが、ちょっと歌謡曲っぽさがキツイなぁ。(2013/10/20)
ロシアの新人2011年のデビュー・アルバム。華麗なキーボード，カラフルなギター，
ゴリゴリ・ベースのタイトな演奏に、爽やかなロシア語の歌が乗る、涼やかでファン
タジックなシンフォニック・ロックです。親しみやすいメロディーとテクニカルなキ
メの対比がまたかっこいいんだぁ。一言でいえば，ロシアの爽やかＹＥＳか？アコー
スティック・パートやシンセ・リフに少しジェネシス色もあるねぇ(^^)(2013/12/31)
元ClearlandのKonstantin Jambazovが結成したVirtuelの2ndアルバム(2013年)。ウェ
ットン似のVocalを活かしたカラフル・キャッチーな音楽性はAsia風ながら，Virtuelは
どこまでもテクニカルだ。そしてメロディーも親しみやすいうえに深みがあり，その鮮
やかさには驚くばかり！テクニカル・メタル風の曲もありますが，どんな曲想でも「メ
ロディーの力」に圧倒されます。なお、2013年リリースの日本盤です(^^)(2014/2/16)
名古屋のMau2が９年の歳月をかけて完成させた2ndアルバム(2014年)。いきなりドリーム
シアターをシンフォニックにしたような激しいサウンドに圧倒されますが、爽やかさと情
念がテクニカルにせめぎ合うその音は、「これViennaの4thアルバムだよ」と言われても信
じてしまいそう。いや、心に染み入る親しみやすいメロディはそれ以上だ！日本のプログ
レッシブ＆シンフォニック・ロックの王道とも言えるサウンドでありながら、圧倒的色彩
感のその音は２０１０年代においても説得力は十分。本作もど真ん中直球プログレッシブ・
ロック！しかもキレキレの快速球だ！！(2014/4/17)
ポジパン御三家の一つＳＧＣの'82年〜'92年のシングル曲14曲に、Bonus Diskとして
'82年のライブ11曲、更に新曲を含む貴重テイク11曲と言うファンにとってはたまらない
豪華コンピレーション。アンディ・セックスギャングの爬虫類声は好き嫌いを分けるか
もしれませんが、荘厳で美しいGoth Soundは素晴らしいの一言。どの曲も良いけど、や
はりピークは1stアルバムの頃か？中でも10分近い"Maurita Mayer"は圧巻！Bonus Disk
のLiveは最初期で音は既に完成。ついでに2001年の新曲も音は変わらず(笑)。あと驚き
は'89年の５曲。ミック・ロンソンが参加していて、あのギター弾いて、グラム・ロック
やってます。ふぇぇぇ(2014/7/27)
Cartoonの3rdアルバム(2007年)。ブラジルのジェントル・ジャイアント
と言われている新人バンドですが，テクニカル・シンフォ〜ハード・ロッ
ク〜英国風ポップス〜サンバ〜クラシックと振幅の広さにはビックリ。こ
れはブラジルにおけるスポックス・ベアード的プログレッシブ・ロック解
釈だと言ってしまいたいぐらいです。そして，ラスト２曲の弩級プログレ
ッシブで圧倒的な畳み込みにぶっとびます。とにかくかっこええ！！
(2014/9/15)
ヴェローナの新人バンドの2014年デビュー・アルバム。メロウなギター
＆キーボードを活かした正統派シンフォニック・ロックで、タイトで切れ
味の良いリズム隊をバックに、涼やかに、そして甘美に音を紡いでいきま
す。ところどころジェネシス色が混じりますが、英国風と言うよりもアル
プスの麓、北イタリアの冷気と湿度を感じさせる、そんなアルバムです。
うん、これは心に響く名作！(2014/11/5)
キーボード奏者Alex Carpaniの2014年作。ヴィンテージ・キーボードで
攻める抜けの良い畳み込みシンフォで，躍動するリズムの上をフレーズが
折り重なっていく様が圧倒的。歌メロがジェネシスだったり，フロイドだ
ったり，ＧＧだったりしますが，濃厚さはやはりイタリアン。元VdGGのデ
ヴィッド・ジャクソンがこれまた妖しいサックスを吹いてます。サイコー！！
(2014/12/2)
ピラミッド型の超変形ジャケでリリースされた2ndアルバム(2013年)。前作
に引き続き，アルゼンチンらしい美しく柔らかいラテンのメロディーが本作で
も全開！アレンジ面ではバンクス風味のシンセ等ジェネシス色も漂わせながら
も，いきなりセンス良くフックを効かせたりと，王道ながらも変化に富んだ音
を聞かせてくれます。また、全体的に音が分厚くなっているのも良いですね。
いやー，これはSeru Giran，Pablo級じゃぁぁ！！ (2015/2/25)
ロシアの新人Appleの2007年デビュー・アルバム。爽やかなVocalと人懐っこ
いメロディーを軸に，開放的で豊かな音色のドラマチックなシンフォニック・
ロックを聞かせてくれます。ところどころロッキンな乗りもあってハード・ロ
ック風にもなるけど，全体をしっかりとまとめあげる実力と音楽性の高さはま
さに，スポビ，フラキン級！(2015/7/29)
